こんにちは、元銀行員のボンです。
銀行業界のリストラ計画やAIを活用した業務効率化のニュースを見るようになって久しいですが、今後もこの流れが変わることはないと思います。
その点について異論のある方は少なく、以下のような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
・銀行を辞めたいけど、どうすればいいのだろうか?
・銀行を辞めるのはリスクが高すぎる気がするが、実際のところどうなのだろうか?
私も銀行を辞める前は同じような悩みを持っていました。
実は、銀行に残るメリットとデメリットからリスク・リターンを考えたら、銀行に残るほうがリスクが高いと判断して、私は退行しました。
あなたの状況は私とは違うかもしれませんが、現役行員の方や銀行に就職しようとしている方であれば、私の経験があなたのキャリアを考えるきっかけになるのではないかと思い、このページにまとめました。
最後まで読んでいただければ、あなたも銀行員でいることのリスクとリターンを考え、最適解を見つけることができるはずです。
私が銀行を辞めたかった理由
はじめに、私の経歴を簡単に紹介させてください。
外資系銀行でプライベートバンク業務を行っていましたが、6年前にベンチャーに転職して、今は独立してフリーランスをしています。
銀行を辞めた理由は2つあります。
【理由1】銀行のビジネスモデルの終焉
銀行の伝統的なビジネスといえば、「預金」「為替」「貸付」ですね。
この3つすべてで利益が取れなくなっています。
「預金」で利益がでない理由
世界的な低金利状態が続き、金利差で利益がでません。
「貸付」で利益がでない理由
銀行融資より、良い条件で企業が直接金融市場からダイレクトに資金調達できる環境が整っています。
金融市場から資金調達できない信用力の低い企業では、銀行融資も通らず、貸付業務も行き詰まり、利益がでません。
「為替」で利益がでない理由
「為替】は内国為替も外国為替の他業種との手数料競争に太刀打ちできず、利益がでません。
「内国為替」はネット銀行などで手数料ゼロで送金できる銀行も増えています。
「外国為替」もFX取引が浸透し、通貨によってはキャッシュを引き出せるところもあります。
また、仮想通貨やトランスファーワイズのような「外国為替」の代替サービスも出てきています。
【理由2】日本国内でプライベートバンク業務の必要性は低い
日本の富裕層で本質的にプライベートバンク業務が必要な顧客は少ないです。
ごく一部の超富裕層は、顧客側のニーズも銀行側の採算の合う顧客であり、マッチングしますが、中間層に投資商品を中心に提供するサービスの必要性は日本では低いです。
実際に、外資系はプライベートバンキング業務を撤退し、国内銀行等に売却しています。
2つの理由から退職を判断
私は銀行に入る前から外国為替に関連した業務と富裕層へのセールス実績を強みにしていました。
外資系銀行のプライベート業務を通じて、外国為替だけでなく、金融商品全般やマーケット情報に精通し、成長も感じていました。
当時のBOSSも良い上司で同僚に悪い人はおらず、残業もほとんどなく、給料も悪くなかったです。
営業成績もトップセールではなかったですが、毎年右肩上がりだったし、求められている数字は達成しており、タイトルも上げてもらいました。
それでも、自分の強みと業界全体の動向を考慮すれば、銀行に残るメリットよりも、リスクをとってでも辞めたほうがよいと判断しました。
銀行を辞めるリスクとリターン
まずは銀行に残るメリットとデメリットを理解して、どのリスクをとるかを判断して、退行しました。
銀行に残るメリット
・数年は安定して今の給料をもらえる可能性がある
・社会的信用力は高い
・金融マンとしてスキルアップできる
銀行に残るデメリット
・年々、リストラされるリスクが高まる
・銀行在籍年数が自分に信用力アップにつながらない
・年々、チャレンジでいる領域に制限が出る可能性がある
リスク・リターンの考え方
メリットとデメリットの両方を考えたときに、時が経つにつれて、自分の年齢だけでなく、銀行等に在籍する期間が長くなればなるほど、リスクとリターンが合わなくなっていると判断しました。
そのため、毎年行っていた市場価値をはかることを重視した転職活動ではなく、年収などの条件が悪くなっても転職する事を決意し、他業種の分析やキャリアチェンジに必要な知識やスキルを身につけることにシフトとしていきました。
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当時は、結婚も控えていたので、年収が下がることは望ましいことではありませんしたが、当時の状況を考えれば、年収が100万円程度減るリスクは取ることはでき、数年後を考えればリターンは充分だと考えました。
銀行を辞めなくてもよい
私は上記のような理由から銀行を辞めるという決断をしましたが、あなたのポジションや状況によってはリスクとリターンは異なりますので、辞めることが最適解ではないかもしれません。
なぜなら、明日明後日、急にリストラされる人ばかりではありませんし、銀行内の業務効率化が良い方向に向かう人もいるはずです。
福利厚生だって悪くはありませんよね。
でも、日本も終身雇用制が前提ではなくなり、銀行員がいつまでも高給取りでいられる保障はありません。
想像できる未来に対する不安はリスクではありません。
本当のリスクは、自分で考えず、行動しないことです。
銀行を辞めるだけが選択肢ではありません。
まずは、行動を起こし、選択肢を増やしてみることをオススメします。
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