こんにちは、元銀行員のボンです。
・銀行の年収はどれくらいだろうか?
・銀行員だと30代で1000万円になるって本当かな?
銀行に就職・転職を検討している方は同じような疑問をお持ちではないでしょうか。
実は、銀行員の平均年収は1000万円に遠く及びません。
しかし、職種や働き方によっては1000万円以上稼ぐことは可能です。
元外資系銀行で働いていた経験から銀行員が1000万円を稼ぐ方法を紹介しますので、最後までお読み頂けば、何をすべきかがわかるはずです。
銀行員の平均年収
東京商工リサーチが2019年3月期の平均給与額の調査結果を公表していますので、引用します。
国内銀行81行の2019年3月期の平均年間給与(基本給与+賞与・基準外賃金、以下、平均給与)は609万5,000円(中央値613万5,000円)だった。
引用:2019年3月期決算 国内銀行81行「平均年間給与」調査
1000万円までは400万円も足りません。しかも、ボーナスと残業代込です。
30代の男性銀行員の平均年収
銀行員で30代になると1000万円を超えるというのは難しそうです。
引用:銀行員の年収の実態を口コミを参考に詳しく調べました。
外資系金融の平均年収
外資系金融の年収は、インセンティブを含めると平均年収が1000万円を超えます。
引用:外資証券・投資銀行の年収ランキング|特色から転職のポイントまで紹介
私の場合
30代前半のプライベートバンカー業務のスペシャリスト職で、役職は下から2番目のアソシエイトです。
ベース給が670万円
残業代は別ですが、マーケットが動いている時かミーティングがなければ、定時で帰ったので、残業代入れても年間で700万くらい。
インセンティブが入れば、1000万円超えを狙えるかなというと水準で、ネット上のプライベートバンカーの求人や同僚もおなじくらいでしたので、外資系プライベートバンカー業務の平均的な年収だろうと思います。
運用部門の年収
今は公表されていませんが、以前は高額納税者が公表されており、2005年投資運用会社の方が納税額37億円で1位となって話題になったことがあります。
私のBOSSや先輩の為替ディーラー達も自己ポジションを持って運用していた時はやっぱり相当稼いでいたようです。
今でも、銀行員や金融機関で稼いでいる方もいらっしゃると思いますが、リーマンショック以降はめっきり減ったんではないでしょうかね。
世界的に金利が低くなって、利ざやで稼げなくなっていますから、金融業界全体が稼げなくなっているのもあると思います。
今や外資系金融でも1億円プレイヤーはホントに一握りですね。
銀行員になって年収1000万円を稼ぐ方法
上でご紹介したように運用部門に入って、バリバリ稼ぐという方法は夢もありますが、運用部門での経験がなければ、まず無理です。
その他の方法をご紹介していきます。
邦銀(国内銀行)で残業しまくる
ざっくりとどれくらい残業しなくてはならないか計算します。
1000万円−600万円(銀行員の平均年収)=400万円
ボーナスは4ヶ月分だとすると基本給400万円をベースに時給を計算します。
400万円(銀行員の平均年収)÷12ヶ月÷30日÷8時間=約1388円
残業の場合は1.25倍しますので、1735円が残業中の平均時給です。
400万円÷1735円=2305時間/年間
月間にすると192時間の残業です。
過労死レベルをはるかに超える残業時間です。
完全に無理ゲーですね。
経営側もこのような残業を許すはずもありません。
外資系金融に転職
外資系金融に転職して、年収1000万円を稼ぐのであれば、専門的スキルをつけましょう。
例えば、
M&Aや外貨、仕組債、金利デリバティブ、投資信託などの金融商品の知識や経験
富裕層向けの資産運用コンサルティングの経験
出世して年収を上げたいのであれば、英語力が必要になりますが、顧客が日本人であり、上司や同僚のほとんどが日本人だと高い英語力が求められるわけではありません。
コミュニケーションが取れれば問題ない場合もあります。
実際、私はTOEICも受けたこともありませんし、帰国子女でもないのですが、入社して3年間働いていました。
英語よりも専門的なとがったスキルで、数字を達成して、自分の部門に貢献できるかどうかのほうが重要です。
私の場合は、為替の専門的知識を持った人材を探しているところに、プライベートバンク業務経験があったことが決め手になり、入行することができました。
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まとめ
まさかいらっしゃらないとは思いますが、過労死を超えるレベルの残業を前提に銀行員になるのはやめましょう。
私と同じように外資系に転職してインセンティブで稼ごうと思った場合は、大きな金額の取引をしなくてはなりません。
自分が稼ぐために、お客さんに負担を掛けたり、提案した商品が値下がりして、連絡をとらなくなってしまう営業の人もいます。
このように銀行員は、信用力のある職種の1つだと思いますが、1000万円を稼ぐのが容易な職種ではありません。
今は、日本も終身雇用制が前提の社会でもなくなってきています。
銀行員であることを求めるのではなく、あなたの伸ばすべき才能を見極めて、伸ばしていくほうがよいです。
自分の才能を見極める方法
あなたの才能は、自分が得意だと思っていることだけではないと思います。
自分でも気づかない才能を調べてみたくはありませんか。
私は銀行を辞める前に、自分の才能はなんだろうかと考えて、少しでも客観的な視点で分析してみたくなり、ストレングス・ファインダーを読みました。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0/トム・ラス/古屋博子
新品の単行本を購入すると、シリアルコードがついているので、ネットで入力して、質問に答えると才能がわかります。
ここでいう才能は、伸ばすべき強みです。
転職しなくても、自分のことを知るのにも使えるので、オススメです。
1アクセスコードで、1回しか質問に答えて、才能を調べることはできませんので、中古を買わないように注意してください。